自動売買でFXをやるリスク

初心者が自動トレードをしても大丈夫?

FXでは、システムトレードと呼ばれる自動売買を行っているトレーダーが少なくありません。

取引ソフトウェアの性能が向上したことで、自分で売買プログラムを組めなくても他のトレーダーが作成した売買プログラムを利用したり、FX会社が提供しているシストレのプランを使うことが可能になっています。
自動売買は簡単に利益を出すことができる方法だと考えられがちですが、実はリスクもあることを知っておくことが大切です。

自動売買のリスクとして真っ先に挙げられるのは、相場の急変に対応できないということです。
システムトレードという名の通り、あらかじめシステムを決めて取引を行うため、相場の流れが変わっても同じ売買タイミングを探して取引を続けます。

その結果、損失だけを積み重ねてしまうのです。
シストレを行っている人は毎日の相場をチェックしない人が多いため、これまで通用していたシステムが通用しなくなっていることに気付かないことも少なくありません。

また、何らかの原因でエラーが発生して取引が行われなくなることもあります。
多いのは停電などでパソコンがシャットダウンされてしまうことで、再起動するまで取引が一切行われません

FX取引のリスクを最小限に抑えるには?

FXでトレードを行うときは、必ず勝てる手法は存在しません。

どんな状況であってもリスクは存在するため、いかにリスクを最小限に抑えるかが大切になります。

リスクを抑えるためには、まず用意している投資資金を大きく上回るポジションを持たないことです。FXではレバレッジを利用することが当たり前になっていますが、レバレッジはリターンが大きくなると同時にリスクも大きくなってしまいます

そのため、リスクを抑えるためにはできる限りレバレッジの利用を避けることが必要です。
とはいえ、投資資金の全額を自己資金で用意することは難しいこともあり、その場合は自分が許容できるリスクを考えてレバレッジの利用比率を決めるべきです。

また、初心者の場合は自分の資金で投資を始める前にデモトレードで手法が通用するか否かを確かめる必要があります。
これはシステムトレードの場合も同様で、自分が行うつもりの投資手法を実際の相場で試してみるのです。

デモトレードで利益を出せれば本番でも利益を出せる確率が高まりますが、相場はいつ何が起こるか分かりません。
投資資金の大部分を失うことも覚悟して取り組む心構えが求められるのです。