FXの肝はリスクリワードと勝率のバランス
何となく上がったからロング、下がったからショート。というだけではFXで安定した利益を出すことはできません。
人間の心理として、社会情勢から相場の行く末を勝手に判断し、自分に都合の良い見通しを立てるからです。
まず肝に銘じておくのは、相場を予想するのは絶対に不可能と言うことです。
ここまで値段が動いたらこう取引をするというルールを固定化することが最も基本となる手法であり、それを守ることで利益が出ます。
リスクリワードレシオとは利食いと損切りの値幅の差のことです。値幅を大きくすればそのように相場が動く確率は当然下がります。
しかし一度の取引でより大きな利益を出すことができます。逆に小さくすればトレードが発生する確率は高まりますが一度のトレードでは小さい利益しかありません。損失も同じですね。
例えばリスクリワードレシオが1ː1の場合、利食いと損切りが半分ずつ発生するとプラスマイナスゼロになります。
多くのトレーダーは自分の中で最も期待値が高くなる数字の組み合わせを決め、その方針に則ったトレードを行っています。
エントリーポイントを自分で判断しなくてもよくなることで冷静にトレードを行うことが出来るのです。
FXのリスクリワードレシオの計算方法
トレードの基礎となるリスクリワードレシオは、非常に簡単に計算ができます。
まずは利食いと損切りを何pipsで行うかを決定します。利食いの値幅を損切りの値幅で割った数値ですから、例えば利食いを10pipsで行うとして(専業でないと不可能な数字ですが)、損切りを30pipsで行うとすると、リスクリワードレシオは1ː3となります。
実際によくあるリスクリワードレシオは1ː2~1ː4ほどです。この数字が固定されると、目指すべき取引の勝率が見えてきます。
もし1ː3で固定しているのなら、3勝1敗、つまり75%を超えればトータルでの期待値がプラスになります。
FXのレバレッジは経済の情勢によって変動します。指標の発表などで値段が動く時には大きくなりますし、平時にはなかなか値段が動きません。
FXの取引に慣れてくると、このリスクリワードに基づき、機械的に取引をするための戦略を作ることが投資家の最大の仕事になります。
ここで殆どのトレーダーは儲かる数値が決まらず市場から撤退していきます。
FXに限らず、株式投資などでも使える取引手法ですので、知っておいて損は無いでしょう。